「金融CSR研究会」(金融機関の社会的責任活動研究会)のお誘い
「金融CSR研究会」(金融機関の社会的責任活動研究会)を、金融の公共性研究所の主催するインターネット研究会として発足いたします。
「金融CSR(Corporate Social Responsibility for Financial Community)」とは、金融機関の社会的責任活動の略語で、金融機関が、環境保全・法令順守・情報公開・消費者の人権・労働者の人権・社会貢献・国際貢献などの先進的な活動を行うことです。
この研究会は、インターネットを通じて誰でも自由に参加できるWeb上の研究会です。
ご関心がおありの方の積極的なご参加をお願いいたします。
有益な情報の紹介・提供はこのページの下にある「学習・研究情報の広場」に、自由な感想や意見は同じくその下にある「意見交流の広場」に、それぞれコメントをお寄せくだされば幸いです。
「金融CSR研究会」(金融機関の社会的責任活動研究会)の目的は次の四つです。
第1に、日本における金融CSR(金融機関の社会的責任活動)の具体的な取り組み状況と課題について明らかにすることです。第2に、金融消費者が個々の金融機関の社会的責任活動(金融CSR)を容易に知ることができることを目指して、実際に調査し比較評価してみるときの方法について検討を深め、その課題を明らかにすることです。
第3に、金融CSR(金融機関の社会的責任活動)に関する知識を身につけた金融消費者と金融人を育成することです。このためにこの研究会と平行して「学生金融CSR研究会」も発足いたします。
第4に、上記の目的に興味・関心をもたれる人々の間での学習・研究交流と意見交流の輪を広げることです。
当研究会の出発点となる学習教材として、次の二つを選定しました。
一つは、金融庁が実施した日本における金融CSRの実態調査結果とそれを整理・分類した紀国論文を取り上げました。金融庁の実施した調査は、アンケート方式でほとんどの金融機関に対して行われており、日本における金融CSRの取り組み状況を包括的に明らかにした優れものです。もう一つは、手前味噌となりますが、高知大学の専門演習紀国ゼミにおける実践結果を紀国がまとめた論文を選びました。学生たちは金融機関の金融CSRを調査し比較評価する方法を自分たちで考え、相談し、実施したのです。
(2017年1月1日執筆)