国家破産とインフレーション研究会

「国家破産とインフレーション研究会」のお誘い

「国家破産とインフレーション研究会」を、金融の公共性研究所の主催するインターネット研究会として発足いたします。

この研究会は、インターネットを通じて誰でも自由に参加できるWeb上の研究会です。ご関心がおありの方の積極的なご参加をお願いいたします。

有益な情報の紹介・提供はこのページの下にある「学習・研究情報の広場」に、自由な感想や意見は同じくその下にある「意見交流の広場」に、それぞれコメントをお寄せくだされば幸いです。

「国家破産とインフレーション研究会」の目的は、次の四つです。

第1に、財政と貨幣・金融という二大公共財の崩壊である「国家破産とインフレーション」が、国民生活・国民経済・世界経済にどのような甚大な影響を及ぼすのかを明らかにすることです。

第2に、現代日本においてすでに「アベノミクス」という形で進行している「国家破産とインフレーション」が、どのようにして、どのような経過をたどって、最悪の経済災害・金融災害になるのかを解明することです。

第3に、最悪の経済災害・金融災害に対処する備えと手立てを考えるとともに、「国家破産とインフレーション」という二大公共財の崩壊からの再生の道筋を展望することです。

第4に、上記の目的に興味・関心をもたれる人々の間での学習・研究交流と意見交流の輪を広げることです。

当研究会の出発点となる学習教材を次のように選定しました。

財政学研究会発行『財政学研究』誌の第2号(1979年6月)、第3号(1980年3月)、第4号(1980年10月)と、その出版実務を担当しそれ以降も国家破産論研究を続けた北村裕明氏(滋賀大学教授)の研究成果を選定いたしました。

『財政学研究』誌は、故島恭彦先生(京都大学名誉教授)が代表を務められた「財政学研究会」が発行し、池上惇先生(京都大学名誉教授)が編集を担当されたスタディ・ペーパーです。

これらを教材として選んだ理由は三つあります。
第1に、日本で初めて、「国家破産」というテーマを取り上げた先駆的業績であることです。
わたしの知る限り、それ以降もこのテーマを正面に取り上げた研究業績はありません。紀国は、「1980年の奇跡」と評価いたします。池上先生の鋭い時代認識と幅広い視点そして京都大学大学院池上ゼミに集った研究分野の異なる多彩な若手研究者達が織り成した奇跡だったと思うのです。

第2に、国家破産についての総合的な古典研究であることです。
時代順にあげてみても、D.ヒューム、J.スチュアート、A.スミス、T.ペイン、J.シュンペーター、R.ゴルトシャイト、E.ヴォルガなどの、それぞれの時代を代表する思想家の国家破産論が整理され紹介されているのです。

第3に、国家破産が研究テーマであった1979年の大学院池上ゼミに、紀国は博士課程の大学院生として所属しており、故島恭彦先生が主催する財政学研究会においてもこの議論にふれる機会があったからです。またその当時、島恭彦先生は『インフレーション』という著書を執筆されておられました。
財政学研究会は、研究会終了後、京都大学の西にあった思文閣という建物の1階の喫茶店で懇談するのが慣例でしたが、そこで島先生や池上先生の国家破産とインフレーションについての議論を耳にし、その時の記憶が今でも鮮明に残っているのです。

(2017年1月1日執筆)


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